とろけるような感触とメイクや毛穴汚れをしっかりオフできることで人気のクレンジングバーム。他のメイク落とし(クレンジング)と何が違うのか?敏感肌にも使えるのか?など疑問が沢山。今回は敏感肌でお悩みの方のために「化粧品成分検定1級」の編集スタッフが、敏感肌おすすめクレンジングバームの選び方や正しい使い方、敏感肌スタッフの口コミ人気ブランドをご紹介していきます。
目次
- 敏感肌ってどんな状態?
- 敏感肌の原因とは?
- 敏感肌のクレンジングの考え方
- クレンジングにはどんな種類がある?
- 敏感肌おすすめクレンジングバームの選び方
- クレンジングバームの正しい使い方
- 敏感肌の編集部おすすめクレンジングバーム
- 今回の記事のまとめ
敏感肌ってどんな状態?
皮膚科学的に「敏感肌」の明確な定義はありませんが、一般的には、通常の健康的な肌では刺激にならないような、紫外線やほこり、化粧品などに敏感に反応してしまい、皮膚のトラブルが起こりやすくなっている状態のお肌のことを「敏感肌」と呼びます。
敏感肌の原因とは?
肌の表面は皮脂膜で覆われています。皮脂膜の下には角質があり、そこでは保湿因子(アミノ酸等)が水分を保持していて、この細胞の隙間をセラミド(細胞間脂質)が埋め、水分を保っていてくれています。これを皮膚のバリア機能と呼びます。
通常このバリア機能が肌の乾燥を防ぐとともに外部からの刺激から体を守ってくれるのですが、様々な原因でこの機能が低下することで、肌が乾燥(いわゆる乾燥肌の状態)し、外界からの刺激物質が侵入しやすくなります。このような機能低下の原因には以下のような要因が考えられています。
- 間違ったスキンケア習慣
- 生活習慣(睡眠・暴飲暴食・ストレス)
- ジェンダー特有の生理現象
- 更年期障害
- 皮膚疾患
- アレルギー
アレルギーや皮膚疾患は必ず皮膚科でケアしましょう。一方で、間違ったスキンケアや生活習慣が原因の場合は、それらを見直すことで改善することが多いと言われています。今回は正しいクレンジング方法を学んで、肌のバリア機能を回復させ「脱敏感肌」を目指していきましょう。
敏感肌のクレンジングの考え方
お肌のバリア機能が低下している敏感肌の状態で、一般的なスキンケア化粧品を使用すると、場合によってはお肌がかゆくなったり、肌荒れが悪化したりすることがあります。まずは、バリア機能を低下させないこと、さらにバリア機能を整えていくことを意識しましょう。
特にクレンジングでは、普段のメイクスタイルに合わせたクレンジング選びが重要です。ある程度メイクするライフスタイルであれば、肌への優しさと洗浄力の両立を狙ったものがいいでしょう。
クレンジングにはどんな種類がある?
クレンジングには大きく「ミルク」「クリーム」「バーム」「オイル」の4種類があります。ミルクが一番肌への負担が少ないですが、メイクを落とす力が最も弱いものになります。一方、オイルが最も肌への負担が強いかわりに、メイクを落とす力が強くなります。
ファンデーションやパウダーだけなど、ナチュラルメイクの方はミルクでも大丈夫ですが、ある程度しっかりメイクしている場合は、ミルクでは落ちず、逆に無理に擦ることで肌荒れの原因にもなります。自分のメイクアップの程度に合ったクレンジングの種類を選ぶことが大切です。
クレンジングバームはこんな人におすすめ!
クレンジングバームは敏感肌でもメイクも楽しみたい方におすすめです。オイルのようにしっかりメイクを落とせる高い洗浄力なのに、オイルよりも肌への負担の少ないところが大きな特徴です。バーム特有のしっとりした使用感や洗い上がりの保湿感も敏感肌にぴったり。また、面倒なダブル洗顔も不要のアイテムが多く、マツエクOKのものもあります。
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敏感肌おすすめクレンジングバームの選び方
敏感肌の方は、お肌のバリア機能が低下しているので、メイクアップやお肌の汚れをしっかり落としつつ、肌への負担が少なく、うるおいを補ってくれる敏感肌向けに開発されたクレンジングバームを選びましょう。ここからは敏感肌クレンジングバームの選ぶポイントをご紹介していきます。
- 肌あれを防ぐ有効成分は配合されているか?
- 洗浄成分は「エステル油✕植物油脂」か?
- 必要な保湿成分がたっぷり入っているか?
- ぬるつきを防ぐ成分は入っているか?
- アレルギーテスト済みか?
- 刺激になる成分が含まれていないか?
【チェック.1】肌あれを防ぐ有効成分は配合されているか?
肌あれを防ぎたいなら、「グリチルリチン酸ジカリウム」や「グリチルレチン酸ステアリル」などの肌あれ防止の薬用有効成分が入った医薬部外品がおすすめです。
グリチルレチン酸ステアリルは、肌荒れやニキビも抑えるだけでなく、皮膚を清浄にする効果も科学的に証明されています。
【チェック.2】洗浄成分は「エステル油✕植物系油脂」か?
しっかりメイクを落としたいならエステル油系の洗浄成分がおすすめです。パルミチン酸エチルヘキシル(医薬部外品表示はパルミチン酸2-エチルヘキシル)やエチルヘキサン酸セチル(医薬部外品表示は2-エチルヘキサン酸セチル)などが入っているかをチェックしましょう。エステル油と相性の良いオリーブ油やコメヌカ油、シアバターなど植物由来の油脂が配合されたものは、肌当たりが良く使いやすいです。
【チェック.3】必要な保湿成分がたっぷり入っているか?
敏感肌のケアに欠かせないのは、保水を助ける細胞間脂質(セラミド)等。またアミノ酸豊富なプラセンタやスクワラン、ヒアルロン酸などの美容成分が入っているものを選べば、不安定なゆらぐ素肌でも「しっかりメイク落ち」と「洗い上がりのしっとり感」の両立を実感できます。
【チェック.4】ぬるつきを防ぐ成分は入っているか?
バーム特有のぬるつきが気になる人には、乳化を助ける非イオン界面活性剤やが入ったものがおすすめです。トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル(医薬部外品表示はトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル)やイソステアリン酸PEG-10(医薬部外品表示はトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル)が入っているかをチェックしましょう。
また非イオン界面活性剤は、石油系界面活性剤と違い、使われるグルー(接着剤)への影響が少ないのでマツエクにも使うことができます。
【チェック.5】アレルギーテスト済みか?
アレルギーテストとは、人の皮膚に対して炎症やかぶれなどのアレルギーを起こさないかを確認するテストのことです。全ての方にアレルギーが出ないわけではありませんが、大切なお顔に塗るものなので、きちんとアレルギーテストを行っている製品を選ぶことが大切です。
【チェック.6】刺激になる成分が含まれていないか?
敏感肌は刺激物に反応しやすい状態です。個人によって違いますが、例えば、アルコールや香料、色素など、肌刺激の原因になりそうなものが無添加(フリー)になっているのかどうかをチェックしてみるのもいいでしょう。
【チェック総合】クレンジングバームの選び方まとめ
敏感肌の方はまず肌あれを防ぐ有効成分が入った薬用クレンジングバームを選ぶのがおすすめです。洗浄成分は「エステル油✕植物系油脂」のダブル処方がいいでしょう。セラミドなどの保湿成分たっぷりのものであれば、洗い上がりも突っ張らずしっとり仕上がりますので、是非参考にしてみてください。
クレンジングバームの正しい使い方
クレンジングバームを使ったことがない人のために、バームのクレンジング効果を最大限に引き出す正しい使い方をご紹介していきます。
- 手肌の水気を取っておきましょう
- バームを取るときはスパチュラを使いましょう
- とろとろな状態にしてお顔へ
- 順番は汚れやすい顔の中心から
- 洗い流す前にしっかり乳化させる
- ぬるま湯しっかり洗い流す
【ステップ.1】手の水気を取っておきましょう
クレンジングバームはいきなり水と混ざるとクレンジング力が低下しますので、あらかじめタオルなどで拭いて水気を取っておきましょう。お顔も汗ばんでいる場合は、タオルで軽く水気を取っておくとより効果的です。
【ステップ.2】バームを容器からとるときはスパチュラを
どんなスキンケア製品にも共通することですが、素手で取り出すと、容器の中に雑菌や水分が入ったりして品質が劣化する場合があります。バームを取るときも、できるだけスパチュラを使いましょう。
【ステップ.3】とろとろに溶かしてお顔へ
クレンジングバームが真価を発揮するのは、とろとろに溶けた状態からです。まずは500円玉大を目安に手のひらにとって、手の平で温めてしっかりバームを溶かしてから、お顔に塗っていきましょう。
【ステップ.4】順番は汚れやすい顔の中心から
小鼻や目元、口元、Tゾーンなど、顔の中心部は皮脂汚れがたまりやすい場所です。まずは顔の中心から外、下から上へくるくると円を描いてなじませていきます。敏感肌のクレンジングに摩擦は絶対にNGなので、優しく指の腹を使って撫でるようになじませていきましょう。
【ステップ.5】洗い流す前にしっかり乳化
肌になじませたクレンジングバームを洗い流す前に、ぬるま湯で濡らした手のひらでバームをくるくるとなじませましょう。溶けたバームに少量の水分が加わり乳化することでメイク落ちが格段によくなります。
【ステップ.6】ぬるま湯でしっかり洗い流す
バームやメイク汚れが残らないよう、最後にぬるま湯でしっかり洗い流しましょう。ダブル洗顔不要ではないクレンジングバームの場合は、かならず洗顔まで行いましょう。バームはお風呂で使用してもOKですが、保管はぜひ洗面台で。
【ステップ総合】使い方のおさらい
いかがだったでしょうか?大切なポイントは「水気を切ってバームのパワーを最大限に引き出し、摩擦レスで優しくなでて、洗い上がり前に乳化させメイクを浮かし、しっかり洗い流す」こと。これをしっかり意識して、敏感肌でも肌あれ知らずなメイク落としをマスターしましょう。
【厳選】敏感肌の編集部おすすめクレンジングバーム
スキンケア製品を日々チェックしている敏感肌スタッフの口コミで大人気。最新の医薬部外品クレンジングバーム。
GENICA|ジェニカ クレンジングバーム RE¥3,980(医薬部外品)
「落ちる、潤う、突っぱらない」敏感肌のみんなが待っていた医薬部外品のクレンジングバーム。
【特徴.1】肌あれ防ぐ医薬部外品バーム
肌あれやにきびを防いでくれる「グリチルレチン酸ステアリル」が配合されているので、敏感肌のクレンジングでお悩みの方におすすめ。
【特徴.2】しっかりメイクもちゃんと落ちる洗浄力
人気の「エステル油系✕植物由来油脂」の配合が嬉しい。敏感肌のしっかりメイクもスルッときれいに落としてくれます。W洗顔不要でマツエクもOK。
【特徴.3】セラミドやアミノ酸たっぷりの保湿成分配合
*3種のヒト型セラミドとプラセンタ配合なので、クレンジングしながら、お肌に必要なアミノ酸や間脂質をしっかり補給。洗い上がりのしっとり感を実現してくれます。
*自社製品内において。
【最新クーポン情報】 15%OFFクーポン
コード:GCM(2024年11月時点)
肌なじみ ◎ |
手に取ると体温ですぐにとろけていきます。硬すぎず柔らかすぎない、ちょうどよい使いやすいいテクスチャーです。 |
---|---|
メイク落ち ◎ |
基本のメイクから、マスカラからリップティントまで、こすらずにスルッと落ちます。 |
洗い上がり ◎ |
オイルを使うとどうしても洗い上がりが突っ張るのですが、このクレンジングバームは本当にしっとり仕上がります。肌の乾燥にお悩みの方にもおすすめ |
肌への優しさ ◎ |
編集部スタッフが使用した結果、クレンジング後に赤みや荒れは出ませんでした。もちろん個人差や肌への相性があるので、一度お試ししてみると良いと思います。 |
使用感 ◎ |
無香料なので顔につけても強い匂いはないのが良いポイントです。バーム特有の変なヌルっとした感触もなく、とても良い使用感でした。 |
無添加処方 | 合成香料フリー、合成色素フリー、アルコールフリー、動物油フリー、シリコンフリー、パラベン(防腐剤)フリー、石油系界面活性剤フリー | 敏感肌設計 | アレルギーテスト済み、パッチテスト済み(全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません) | 有効成分 | グリチルレチン酸ステアリル | *その他の成分 | 植物性スクワラン、プラセンタエキス (1)、油溶性カモミラエキス、コメヌカ油、濃グリセリン、天然ビタミンE、異性化糖、水素添加大豆リン脂質、パルミチン酸2ーエチルヘキシル、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、1,3ーブチレングリコール、イソノナン酸イソノニル、フェノキシエタノール、フィトステロール、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン、Nーステアロイルジヒドロスフィンゴシン、Nーステアロイルフィトスフィンゴシン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル |
*評価レビューは編集部の感想です。
今回の記事のまとめ
いかがだったでしょうか?今回は、敏感肌クレンジングには欠かせないクレンジングバームの選び方や使用方法とおすすめ人気ブランドをご紹介しました。あとで読み返したい方は是非ブックマークやリンクシェアをよろしくお願いします。
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人気コスメブランドの製品開発や体験イベントの企画運営を経験。成分のプロであり化粧品選びのアドバイザー資格でもある化粧品成分検定1級保持者。